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ダイニングチェアとイージーチェア / Jørgen Bækmark


J80チェアは木部が非常に細く、蒸気で曲げられたオークの背により大きさの割に軽く、柔らかい座り心地と快適な背当たりを実現しました。座面には *FDB でモーエンセンが採用したペーパーコードを使っています。使い勝手が良く、日常使いができるという明確なコンセプトを持たせることで、J80は広い層から評価され、人気を博しました。


デンマークの有名店「108」(2020.9 closed) で採用。コペンハーゲンの "世界一予約が取れないレストラン" と言われるnomaの姉妹店です。

J82イージーチェアは、さらにゆったりと座れるよう、ダイニングのJ80から幅を約29㎝大きくした79㎝と、シートハイもソファと同じほどの高さSH36㎝に設計されています。


小柄な方は背にクッションをあてると、より快適に。大柄な方でもゆったりくつろげます。スポークチェア特有のぬけ感があり、空間になじみやすく圧迫感を感じさせません。

お気に入りのクッションを置いたり、冬にはシープスキンを敷くなどいろいろアレンジできそうです。



FDB MØBLER (Denmark)

J80 Chair

W500 D600 H820 SH445 / Oak oil 

シートクッション(レザー)


J82 Easy Chair

W790 D620 H820 SH360 / Oak lacquered





Jorgen Bækmarkヨーエン・ベックマーク (1929 - )

1958年にFDB MOBLER 4代目企画デザイン責任者に就任。社会繁栄に伴い「民衆のための家具造り」という同社の哲学にこだわるだけでなく、軽くて丈夫な扱い易い家具、輸送を考慮した組み立てや分解が簡単な製品を世に送り出した。



FDBモブラー (Denmark)

1866年、デンマークでは一般の人々が日常に不可欠な食品をより最適に入手できるよう、地域神父クリスチャン・ソンネが流通の仕組みを構築し、FDBの前身となる協同組合を結成。その後、デンマークのユトランド半島で日常生活協会を統括していたセブリン・ヨーエンセンは、ソンネが発足したような仕組みを持つ様々な分野の協同組合を一つに束ね、1896年1月1日にFDB=デンマーク生活協同組合連合会を設立しました。


1942年にインテリア事業の角度から消費者の生活水準向上を目指し、FDB内に家具部門が組織化されFDBモブラーは誕生しました。「丈夫で、美しく、機能的、そして手頃な価格」という当時としては画期的で過酷な開発条件のもと、妥協のない商品開発と職人たちの巧みな技術力、北欧の歴史や地勢によって生まれた文化、その全てが必然性を持って混ざり合い生まれたFDBの家具は、デンマーク国民の暮らしをより豊かなものへと変え、それはまた人々の美意識をも向上させることに繋がりました。


デンマーク近代家具の父と称されるコーア・クリントに師事したボーエ・モーエンセンがFDBの初代企画デザイン担当責任者に就任し、ポール・M・ヴォルタが2代目を務めました。ハンス・J・ウェグナーなど名だたるデザイナーがプロジェクトメンバーに名を連ね、数々の名作を世に送り出し、それらはその後に生まれたデンマーク家具の模範となり、今日目にする数々のデンマークデザインが生まれたのです。



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